こんにちは、北村綾子です。
先日、初めて留袖(とめそで)という着物を着る機会がありました。「留袖」は、ある程度年齢を重ねた女性の第一礼服(着物)なんだそうで、結婚式や披露宴で、お客さんを迎える側の着物なんだそうです。
この着物を、きちんと着付けしてもらって着ました。
着付けの完成形では、肋骨は丸いカゴのような形をしていますが、そのかたちを感じるぐらい帯がきつい。帯を押して、息を吸うと肋骨がふくらんだり、吐くと帯が少し緩んで、肋骨が閉じたりするのを感じるくらい。
呼吸が苦しい。
2時間ぐらいしか留袖は、着用していなかったのです。着物を脱いで、急いで帰って、お風呂に入って、夕ご飯の支度をして食べて片付けて……なんだかすごくしんどいいなあと思って、横になったら、あれ? と違和感。
呼吸をするたびに、肋骨周りの筋肉が重い。だんだん痛みが増してきて、肋骨周りの呼吸にかかわる筋肉が、筋肉痛になっていることに気がつきました。
これは、初めての体験!
後から考えたのですが、私は、帯という障害物に抵抗しようと一生懸命、力を入れて呼吸をしていたのでしょうか。
自覚は、ないけれど……考えてみれば、何か障害に対して、過剰に抵抗しようとする傾向が私にはあるなあという考察が、頭の隅をかすめましたが。
筋肉痛になった日から3日目、痛みが減ってきたので、自分自身に実験と観察をしてみました。
やっぱり力を抜いて、首と頭がバランスを取るような姿勢に入った方が、痛みが減ります。しかし、同じ姿勢で止まっていると、痛みが増えるように感じます。止まる、固定すると、ある箇所の筋肉が、余計に力を入れないと、固定できないのかもしれません。
そして呼吸の筋肉が痛むと、必ずそれがつながっているであろう、首の筋肉がひっぱられ、頭の部分が痛い。昔懐かしい偏頭痛のような感じになります。
これは、私にとって、よい経験であり、実験であり、学びになっています。
が、痛いのは辛い。
この「留袖を着た」経験は、某ホテルで「模擬挙式」の母役モデルBのアルバイトをしたからなんです。
友人が母モデルAのアルバイトするので、お誘いを受けてやってみた次第です。
後から、こんな「学び」のオマケが付いてくるとは思いもしなかったわあ……。