アレクサンダー・テクニークの会 ブログ

レッスンを始めました。レッスンのご案内、日々の気づきや、思うこと考えることを書きたいと思います。

目の不調が改善して実感すること

 遠視を矯正するメガネをかけて、1週間が経ちました。

 11月下旬、目の不調が、遠視が原因だとわかって、遠視矯正のメガネをつくってもらいました。


 私の場合は、左目に乱視が入っているようで(私自身も気がついてたのですが)右目を主に使っていました。

 

 調べてみましたら、
 実際にものを見るときは瞳孔から目に入った光が虹彩で調節される。虹彩がカメラの絞りのような役目をするそうです。この虹彩を調整するのは、虹彩の中にある「瞳孔散大筋」と「瞳孔括約筋」という筋肉なんだそうです。これが、まぶしかったら、少なく光を取り込み、暗いと多く光を取り込むそうです。

 

 それから、カメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを調節し、ピントを合わせています。 この調節にかかわっているのが「毛様体筋」という名前がつけられた筋肉なんだそうです。これで、水晶体を引っ張ったり緩めたりしています。 遠くを見るときは、毛様体筋が緩まり、水晶体を薄くしてピントを合わせます。


 レンズを通した光は、透明なゲル状の硝子体(目玉の中にあるもの)を通過して、硝子体を包んでいる網膜の中の黄斑というところで焦点を結ぶそうです。 そして、その光が視神経を通じて信号として脳に伝達され、像として認識されるそうです。

 

 近視は、この焦点が、硝子体の中、黄斑の前で焦点を結んでしまう。だから、遠くは、ぼやけてピントが合わないけれど、近くは網膜の黄斑に焦点がくるので、ピントがあってはっきり見えるようです。

 

 遠視は、この焦点が、黄斑の外で焦点を結んでしまう。だから、遠くも、近くも自然にピントを合わせられないので、目の微細な筋肉を駆使してピントを合わせる必要があるのだそうです。

 メガネ屋さんの話では、若いときは頑張ってピントを合わせているんだけれど、だんたん年をとって40歳前後から眼精疲労を訴え「遠視がある」とわかる人が多いそうです。

 

 ちなみに老眼は、近いところを見るのが、ぼやけてしまう、調整が難しくなってしまうのだそうです。

 

 私の両目は、矯正メガネによって、以前よりは楽に見ることができているようです。まぶたのピクピク痙攣は、たまにありますが、目が痛くなる前に、疲れた、というのがわかります。

 以前は「疲れ」が、わからなかったんです。常に頑張っているので、疲れるというより「痛み」が出ていましたから。

 

 おもしろいのは、右目玉に、大きな変化が起こって、頑張っていた小さな筋肉が楽に動けるようになったからでしょうか。

 背中の、右の肩甲骨の背骨よりのところが、1本の細い線で、引きつったような痛みがあったりします。こむら返りのような感じ。ゆっくり頭をそらせて背中を伸ばし、力を抜くと、痛みがおさまるところがあったりします。
 右側の股関節の外側の、1本の細い線で、引きつったような痛みがあったりしました。こちらも、ゆっくり股関節をまわして、痛くないところを探したりしてみます。

 

 目の筋肉が頑張りすぎていることは、背中や、股関節にも影響があったんだなあ。背中や股関節の痛みを和らげることで、目の筋肉もまた和らぐのだろう。それらのつながりを実感します。

 

 目の微細な筋肉に変化が起こったことが、体全身に影響があるんだなあ、と改めて実感しています。

 

 蛇足ですが、2017年頃か、『Eye body』の本を読み、ちょうど著者ピーター・グルンワルドが来日しワークショップに参加しました。アイボディメソッドもしばらく実践してみましたし、マティアス・アードリックの個人レッスンも10回以上受けてみましたが、正直なところ、その当時、私は、あまり効果を感じなかったし、体全体とのつながりというのは、わからなかった。
 でもまあ、ここに来て実感するというのは、小さな感覚としての認識が積み重なったからかもしれない、と思ったりします。
 ムダだったと思うことがあっても、それはムダではなかったと思う、

きょうこの頃です。