きのうNHKラジオR1「関西ラジオワイド」を聞いていたら、ピアニスト小曽根真さんがゲスト出演していました。
小曽根真さん、60歳になられ記念CD「OZONE60」(2021/3/3リリース)の内容紹介も兼ねて、お話をしていました。
おもしろいのは、ジャスピアニストの小曽根さんは、ここ20年ほどクラシック曲を学びつつ弾いているのだけれど。今回のアルバムも、ジャスとクラシックの曲なんだけれど。
普通、「ジャスとクラシックの融合」なんて言いそうなのだけれど、そうじゃない。
ジャスはジャス、クラシックはクラシックと分けて(襟を正して)弾く、そうです。
それぞれを混ぜない、それぞれの持ち味を小曽根流に活かしたい、というようなことを言っていたように覚えています。
そして、圧巻だったのは、チック・コリアに教えてもらったこと、と言っておられた言葉。
「ある曲の演奏を聞いて、好きだ、よかった、と言うのも。嫌いだ、と言うのも、いいんだ、問題ない」
「好きだというのも、嫌いだというのも感性で受け止めている。聞く方の感性を動かしたから、そういう感情を持つ。それは、すばらしい芸術だと」
「一番問題なのは、何も感じないと言われること。感性を動かさない音楽は、問題」みたいなことを言っていたのです。
(上記、私の聞いて解釈したことですから、もしかしたら間違っているかも。あくまでも私の解釈なので、もし間違っていたら、ごめんなさい。)
これには、ビックリ。
ん? どういうこと?
art(アート/芸術・技術・技)というのは、人の感性に訴えるもの、慰めたり、励ましたり、嫌な気持ちを起こさせても、それには意味がある、というような内容だと思ったんです。
過去に、アレクサンダー・テクニークを教えてくださった先生の何人かが、たぶんヘジィも言っていたような、「アレクサンダー・テクニークは芸術(art/アート)だ」と言っていた意味が、なんとなくわかったようで、嬉しかった。
私に教えてくれた先生方も、そのまた先生から聞いたのでしょう。