アレクサンダー・テクニークの会 ブログ

レッスンを始めました。レッスンのご案内、日々の気づきや、思うこと考えることを書きたいと思います。

最近読んだ興味深い本……会計の本

実は、コロナ感染症が流行る前ぐらいから、目の調子が良くなかったんです。夕方になると痛みが出ていました。本を読むのが、だんだん辛くなっていました。

紫外線などをさえぎる室内でも使えるサングラスを使って、少し落ちついてきました。『アイボディ』で学習した試みや、目を温めるとか、様々試みていました。

 

漢方の本で、肝臓の虚弱が目の疲れに影響することがあると知り、ここのところ漢方薬を飲んでいます。肝臓は「沈黙の臓器」で、痛みや不調が出にくいところなので、大事をとって飲んでみたのですが、何となく良さそうです。

 

アレクサンダー・テクニークは、心身を適切に休めること、本来身体にある初原的調整作用を活かすことに活用できます。それを日々使い続けることが学び続けることで、新しい発見もあったりして、楽しい。ただ、不調を感じたり、または興味を感じたら、できることは、楽しく試みるよう努めています。

できないことも、たくさんありますからね。できることは楽しく、やらなければいけないことも、できれば楽しく、と。

楽しくできないことも、もちろん、あります。そのときは気をつけて、やり直しにならないよう努めて。片付けています。ああ、これも人生で必要な試みなんだ、と。

 

最近、読んだ本のなかで、おもしろかった本のことです。
『良い値決め 悪い値決め』(田中靖治著 日本経済新聞出版社)という本。
この本は2015年出版の結構古い本。コロナ前の日本社会の経済状況で、その後どう生きるかという視点で公認会計士という肩書きがある田中さんが書いた本です。


田中さん、興味深い人です。公認会計士という肩書きですが、本来の「会計士」の仕事では、もう稼げない社会になっているそうです。
コロナの持続化給付金詐欺に、「会計士」という肩書きの人が絡んでいることが多い。それをニュースで聞くにつけ、会計士では稼げないんだなあ、と実感します。

本来、会計士さんがやっていた中小企業の資金計算などは、PCソフトを少し勉強すれば、誰でもできるようになっています。
それでは、今の会計士さんの仕事というのは、なにか。(それぞれの方々が模索されているでしょうが)著者は、経営において資金会計を具体的にどのように運用していくか、の企業コンサルタントのような仕事をしているようです。
だから、話が具体的で平易で、読みやすい。

 

私がおもしろいと思った本には、本のタイルとの通り「値段は、どのようにして決めるか」という内容でした。
私のような、よく言えば「志高く」悪く言えば「浮世離れした」心持ちの人間には、誰にでも大切なお金のことを、感情的ではなく道理として、わかりやすく理解できて久しぶりに楽しく勉強した、という感じです。

 

田中さんの本は、外に『貯金ゼロでも幸せに生きる方法』(2013年発行)『40歳からの”名刺をすてられる”生き方』(2012年発行)も読んで見ました。

コロナ感染症が広がる前に書かれた本ですが、当時から少し先の社会の状況を予測しています。今読んでも、そんなに外れていないように読みました。

コロナ感染症の広がりで、世界が大きく変わった、と言われますが、そんなことはないかもしれない。コロナ感染症という禍が起こって、世界の明暗がハッキリ見えているのかもしれないと思ったりしました。

 

まあ、「誰にでも貧乏なときはある、お金が乏しくなっても、貧乏くさくなるな」という助言には、苦笑いしてしまいました。

つまり「大局を見よ」ということですが、世俗的な内容でありながら世俗的でない物言いで、おもしろい。