アレクサンダー・テクニークの会 ブログ

レッスンを始めました。レッスンのご案内、日々の気づきや、思うこと考えることを書きたいと思います。

「よい姿勢」「正しい姿勢」と、「健康である」ということ

 時間をとって屋外でスポーツをすることができるなら、それはとても良いことだと思います。気分転換にもなるし、スポーツの前にストレッチをしたりして、自分のからだに気持ちを向けることができます。

 

 でもまあ年齢を重ねると、たんだん忙しくなり、屋外でスポーツをする時間をとることが難しくなってくるものです。


 室内での運動では、トレーニングジムでの機械を使った運動、ピラティスやヨガ、体操系、ダンスなどの舞踊系、武道や格闘技系スポーツもあります。

 

 これらの複合施設で、一時期「フィットネスクラブ」という名前で、屋外スポーツ、トレーニングジムや文化教室が入った施設が盛んでした。最近では、あまり見かけない言葉ですが。
 この「フィットネス」という言葉は、①健康な生活を営むための能力、②健康維持のためにおこなう運動。を意味するようです。

 

 やはり、どの方法論をとっても「よい姿勢」「正しい姿勢」「かっこよさ」を目的にしていないようです。

 それよりは「健康な状態を維持するため、健康になるためにセルフケア(自分自身を大切にするため)」を目的にしているようです。

 

 こう考えてみると「健康」というのは何だろう、と考えてしまいました。
「健康とは身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」と世界保健機構(WHO)は定義しています。

 

 う~ん、興味深い。

 「健康」というのは「身体的」だけではなく「精神的・霊的・社会的」な側面があり、「完全に良好な動的状態」というのは、「完全と良好と、そうでないところを行ったり来たりしている動きのあるものだ」ということでしょうかね。


 この「健康」の定義を、WHOで議論して満場一致を得たのは1998年だそうです。世界は私の先をいっているなあ、と歓心してしまいます。